ロシアのS7航空は、スペアパーツの自社生産に向け部品会社を買収したことがわかりました。
TASS通信などによれば、S7グループは、航空宇宙・防衛産業向けの部品やコンポーネントを製造するBerdsk Electromechanical Plant社を買収したとしており、今後不足している部品を製造、テスト、認証できるようにするために行われたとしています。
ロシアのウクライナ侵攻以降、西側諸国の制裁により、ロシアの航空会社はボーイング機やエアバス機を整備するためのスペアパーツが不足し、他機から部品を得て整備を行う通称『共食い整備』を行うなど、整備面では問題を抱えていることが指摘されています。
先日には、アエロフロートロシア航空がイランに航空機を持ち込み整備を行うなど、試行錯誤して航空機の継続運航を試みていることがわかっており、今後S7航空においては、仮にスペアパーツを自社生産した場合、純正ではない部品で安全が保たれるのか不安が残ります。Photo : Airbus