カタール航空は、B737MAXの初号機を受領しました。
初号機となるB737MAX8のA7-BSCは、ワシントン州のエバレット工場を出発し、アイスランドを経由し現地時間2023年4月14日にドーハに到着しました。
この初号機は、当初ロシアのS7航空向けに製造された機材となりますが、ロシアのウクライナ侵攻による西側諸国の制裁により、デリバリーが行うことができなくなったことから、それをカタール航空が受領した形です。
既にカタール航空は、ボーイングとB737MAX10を25機導入する契約を締結していますが、この発注は一時対立しエアバスに発注を取り消されたA321neoの代替発注とみられており、その後和解によりA321neoの発注が効力を回復したことから、B737MAX10の一部機材は余剰となっている可能性があります。
このようなことからカタール航空が行き場を失ったB737MAX8を受領することで、ボーイングとカタール航空の間で、上記のB737MAX10の契約を調整する何らかの取引が行われたとの憶測が取り沙汰されており、今後両社から何らかの発表が行わる可能性があります。
なおカタール航空は、今後少なくともB737MAX8を8機を導入し、同型機の保有機数は計9機になる見込みです。Photo : Qatar Airways