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ルフトハンザドイツ航空が保管状態が続く残る2機のA380の運用再開に踏み切れない理由

 ルフトハンザドイツ航空は、今夏に計4機のA380型機を復帰させ、2024年には更に2機が復帰することを決めていますが、残る2機については、簡単に運用再開に踏み切れない理由があることがわかりました。

 これは、同社のCarsten Spohr CEOが明らかにしたもので、運用再開の可能性が取り沙汰されている残る2機については、現在決まっていることは何もないとしながらも、この2機については、既に復帰が決まった6機よりも、多くの整備コストがかかるとし、これが運用再開を決めかねている理由であるとしました。

 このようなことから、残る2機についても運用再開を検討しているものの、今後受領を予定しているA350-1000やB777Xの納入スケジュールに左右されるものとみられ、納入スケジュールが後ろ倒しになれば、残るA380の復帰の可能性が高まるとみられます。

 なおコロナ前の同社は、計14機のA380型機を保有していましたが、既に6機がエアバスに売却することが決定しており、現在8機を保有している状態となっており、現在はこのうち6機の復帰が決定している状況となります。Photo : Lufthansa

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