タイ国際航空は、A380型機は再運用せず売却する方針であることがわかりました。
これは先日発表された2023年1〜3月期連結決算発表において明らかになったもので、現在12機の航空機の売却を予定しているとし、この内訳がB777-200型機×6機とA380型機×6機であるとしたことから、現時点では保有するA380型機の全機が再運用せず売却する計画です。
一時は需要の回復により同型機の再運用も検討されていましたが、実際には再運用に多額のコストがかかることから、これを見送り、A350型機などの最新鋭機を増機するなどの機材計画へ変更したとみられます。
ただ中古市場においても、決して人気のある機種ではないことから、仮に機材の売却やスペアパーツとしての売却に失敗した場合、同社が同型機の今後の扱いをどのように判断するのか注目となります。
なお現在経営再建は順調に進んでおり、日本・オーストラリア・欧州路線においては、搭乗率が80%を超えている状態であるとし、今後も運航便数を拡充させる考えを示しており、2024年末までに再建計画を終了できる見込みとしています。Photo : Airbus