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成田空港が計画するワンターミナルの整備の進め方 最終的に大型機換算で固定100スポットを含む190スポットを想定

 先日開催された『新しい成田空港』構想検討会においてワンターミナルの全体像が示されましたが、今回はその整備の進め方(イメージ)について紹介していきます。

 建設場所は、第2ターミナル南側となり、最終的には国内線や国際線のターミナルも集約した巨大ターミナルとなり、アライアンスにとらわれない乗り継ぎの利便性を実現します。

 この集約ワンターミナルにより、複数分散型に比べコンパクトな規模で十分な取扱容量を確保し、できる限りコンパクトな施設にすることで投資・ランニングコストも抑制します。また施設、設備、グランドハンドリング等のリソースを集約・共用化し、高効率運用を実現します。

【整備の進め方】

 ステップ1では、新ターミナルの半分を整備し既存のT2,T3と接続します。その後ステップ3では、T1の跡地に新ターミナルを増築し整備し完全なワンターミナルが供用されることになりますが、T2、T3のあり方は今後検討され、将来的なターミナル拡張エリアやオープンスポットとして使用することを想定しているとしています。

 また発着回数・旅客数・航空貨物取扱量の予測、および各施設の想定規模・整備スケジュールイメージは以下の通りです。

 上記資料からわかるように、将来的には固定約100スポットを含む最大190スポット(大型機換算)を想定しており、今後の需要拡大に備える計画となります。

 なおステップ2までの事業費のイメージは、旅客施設・貨物施設等で8,000億円程度と想定しています。また2030年代に大規模な先行投資が集中することに伴い、一時的には利益を押し下げる可能性はあるものの、中長期的には増大する航空需要の確実な取り込み等に伴う収益増により、財務健全性を大きく損なうことなく構想の実現が可能と思われるとしています。

 今後はこれら整備により、鉄道アクセスの改善、搭乗時の動線の改善、そして近代的な商業エリアも実現する見込みとなり、これまで閉鎖的な空港として酷評されていた日本の空港のイメージを大きく変える可能性があり、日本の玄関口として機能することが期待されます。Photo : NAA

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