アシアナ航空の貨物事業売却においてエアインチョンが優先交渉権を獲得したことがわかりました。
アシアナ航空と大韓航空は、現在統合に向けて調整を進めていますが、EU当局から指摘されたEU~韓国間の貨物輸送サービスにおける競争低下の可能性を解決するために、アシアナ航空の貨物事業を他社に売却すことを決定しています。
この貨物事業の売却に伴い、これまでにエアプレミア・イースター航空・エアインチョンが買収額を提示し、この3社が競合していましたが、大韓航空は優先交渉する企業をエアインチョンに選定し、事実上エアインチョンに売却先が決まった格好となります。
これまでの情報では、エアプレミアが売却先になるとの見方が強かったことから、今回の決定においては多少のサプライズがあったと捉えることができます。
なお今回の決定の理由については、契約の確実性と貨物事業の長期維持及び成長の可能性、そして資金力などを総合的に考慮した結果としています。
今後大韓航空は、7月に売却基本合意書を締結し、その後欧州競争当局の審査を受ける予定となり、順調に統合に向けた準備が進んでいます。Photo : Air Inchon