超音速旅客機『オーバーチュア』を開発中のブーム・スーパーソニックは、生産工場が完成したことを発表しました。
このオーバーチュアは、マッハ1.7という、現在最速の旅客機の2倍の速度で飛行できることから、多くの長距離路線で飛行時間を半分にすることが可能となるほか、燃料の100%を持続可能燃料SAFでのフライトを実現します。なお現時点では、2025年にロールアウトし、2026年に初飛行、2029年に商用運航する計画となります。
Photo : Boom Supersonic
今回お披露目された工場においては、年間最大33機のオーバーチュア航空機を生産することができ、その価値は60億ドル以上になります。
現在までにユナイテッド航空とアメリカン航空が発注しているほか、ヴァージンアトランティック航空と日本航空が優先発注権を有しており、今後の開発に注目が集まっています。
なお同機においては、東京~ホノルルが4時間、サンフランシスコが6時間となる見込みで、次世代コンコルドとして期待されています。
ユナイテッド航空CEO、超音速旅客機『オーバーチュア』の座席料金は現ビジネスクラス以下と想定 コンコルドよりも燃費性能に優れる