エアバスは、生産中止となったA380型機を再生産する可能性が浮上しています。
これエアバスの民間航空機部門のChristian Scherer CEOが現地紙のインタビューで明らかにしたもので、A380型機の再生産について、「可能性は低いが完全に排除されている訳ではない」とし、再生産の可能性について言及しました。
これまでエアバスは、多くの場面でA380型機のような4発機の再生産の可能性を否定してきましたが、今回否定をしなかったことから、再生産を期待する声が出始めています。
なお同型機の最大の顧客であるエミレーツ航空は、生産中止が決まったあとも再三にわたりA380neoの開発を求めているほか、カタール航空CEOも近年開発されていれば成功した機種になっていたと評価するなど、一定の需要があるのが現状です。
コロナ禍で多くのエアラインがA380型機の退役を決定し、その機体の不採算性を嘆きましたが、現状ではその決定を覆すような状況となっていることから、可能性は極めて低いながらも再びあの巨大機が製造されるかもしれません。
Photo : Airbus