ボーイングは、安全性向上を目的に機体を供給するスピリット・エアロシステムズを買収する契約を締結したことを正式発表しました。
スピリット・エアロシステムズは、B737MAXにおいては機体や翼なども供給している主要サプライヤーとなり、アラスカ航空のB737MAX9のドアが吹き飛ぶ事故においては、同社が製造した機体であったことがわかっています。またここ数ヶ月で品質問題が指摘されているB787の部品製造も手掛けています。
このようなことからボーイングは、スピリット・エアロシステムズを直接管理下に置くことで、「航空の安全性の強化」と「品質の向上」を目指す計画で、買収金額は、47億ドル(約8000億円)となり、負債を含めた取引総額は約83億ドル(約1兆3000億円)となります。
今回の契約発表に伴いボーイングのDave Calhoun CEOは「スピリットを再統合することで、安全・品質管理システムを含む商業生産システムと従業員を、安全性と品質を中心とした同じ優先順位とし、インセンティブ、成果に完全に一致させることができる」と述べています。Photo : Boeing