ボーイングは、B737MAXの事故をめぐる合意事項の不履行で、約2億4,000万ドル(約390億円)の罰金を納付することで合意したことがわかりました。
ボーイングはB737MAXの2度の事故を受け、再発防止策を履行する事を条件に刑事訴追から逃れていましたが、今回アラスカ航空のB737MAXのパネルが吹き飛ぶ事故が起きたことなどが影響して、合意事項の不履行となり、罪を認め司法取引に応じることになりました。
その詳細は、罰金約2億4,360万ドルを納付し、3年間にわたり同社のコンプライアンスを監視するための第三者監視団体を設置するものとなり、ボーイングはコンプライアンスおよび安全プログラムに少なくとも4億5,500万ドルを投資する内容となります。
またこの罪を認めることは、ボーイングが重罪犯と認定されることになることから、アメリカ政府との取引が出来なくなる可能性があり、ボーイングにとって大きな痛手となりそうです。なおボーイングの昨年の売上高約780億ドルのうち、約32%は防衛・宇宙・安全保障部門によるものでした。Photo : Boeing