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エアバスが開発を進める貨物機最大のカーゴドアを有するA350Fのモックアップ

 エアバスが開発を進めるA350Fのモックアップが公開されました。

 このA350Fは、長年ボーイングの牙城となっている貨物機市場において、それを切り崩すことが期待され、今後貨物市場におけるエアバスの主力機となる機材となる予定です。

 現時点で開発遅延の噂はあるものの、2025年後半から2026年前半にかけて試験飛行を開始し、2026年内の納入が予定されています。


Photo : Airbus

 A350Fは、大型の貨物ドアがセールスポイントの一つとなっており、幅4.2メートル、高さ3.7メートルのカーゴドアを採用し貨物機として最大のカーゴドアとなり、現行エンジンおよび将来開発が予想されるサイズのエンジンを解体することなく輸送できるように設計されています。また昨年には、ペイロードを2トン増加させ、111トンに設計変更するなど、ライバル機となるB777XFとの差を縮めるなどし、競争力を高めています。

 なおボーイングのB747-8Fの最大の特徴であるノーズドアローディング(ノーズ部分を折り畳み貨物を搭載)は、特定の非常に長い貨物を積み込むことができるものの、使用率は1%未満で今日では重要性は低下しておりA350Fでほぼ需要は賄えるとし、A350Fでボーイングの牙城となる貨物機市場でシェアを拡大を狙います。

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