FSC 航空ニュース

IAGグループ、エアヨーロッパの買収計画の承認に向けて最大40%の運航スロットを譲渡へ TAPポルトガル航空の取得にも意欲

 ブリティッシュエアウェイズとスペインの航空会社イベリア航空を傘下に持つIAGグループは、エアヨーロッパの買収計画の承認に向けて最大40%の運航スロットを譲渡する方針であることがわかりました。

 この譲歩は、EU当局が指摘したの競争上の懸念に対処するためのものとなり、2023年にエアヨーロッパが運航していた運航便の最大40%を競合他社に譲渡する用意があると同グループのLuis Gallego CEOが地元紙に明らかにしました。

 またこの譲歩案が承認された場合は、当面は運航を維持するためにウェットリースを行う考えであることも明らかにしており、同グループは既に同社の20%の株式を取得していることから、残る80%の株式に対して、4億ユーロを支払って同社を子会社化する予定となります。

 現在のところこの買収案の審査結果の公表は、2024年8月20までに行われる予定となっており、大型の買収計画が承認されるのか注目が集まります。

 なお同グループCEOは、TAPポルトガル航空の買収も検討していることを明らかにしましたが、まずはエアヨーロッパの買収が最優先事項であるとしています。Photo : Air Europa

ルフトハンザグループCEO、TAPポルトガル航空の買収に意欲

エールフランスKLMグループ、ITAエアウェイズ・TAPポルトガル航空・エアヨーロッパの株式取得に関心か

ブリティッシュエアウェイズやイベリア航空所属のIAGグループ、エアヨーロッパを€10億で買収することを発表