FSC 機材 航空ニュース

シンガポール航空の乱気流により損傷したB777-300ERが復帰

 現地時間2024年5月20日に発生したロンドン/ヒースロー空港発シンガポール行きのSQ321便において発生した乱気流によるトラブルにおいて、損傷した機体が商用運用を再開しました。

 当該機は、B777-300ERの9V-SWMとなり、乱気流に巻き込まれて機内の天井に穴が空くなど多くの損傷を受けましたが、修復作業が終了し、テスト飛行を経て2024年7月27日よりシンガポール発上海行きのSQ830便を皮切りに商用運航を再開させています。

 再開にあたって同社は、当該機はメーカーが定めた安全要件を満たし、同社の整備チーム、運航チームによる厳格な安全チェックに合格したとしており、今後は通常運航に戻ることになります。

 この事故においては、航空会社や乗客に対して、改めて常時シートベルト着用の有効性を示した事故となり、一部航空会社では、これに対応するためにサービスを変更するなどし、変化をもたらすきっかけになった事故となっています。Photo : Singapore Airlines

元シンガポール航空機となるA380の解体初号機の解体が完了 作業に11ヵ月

シンガポール航空、乱気流による事故で軽症者には約160万円・重傷者には約400万円+αを支給へ

大韓航空、近年多発する乱気流のリスクを考慮し機内サービスの終了時間を前倒し