アメリカのULCCのフロンティア航空は、導入を予定していたA321XLRの導入を取り止めたことを明らかにしました。
同社は、発注済みのA320neoの契約の一部を計18機のA321XLRに変更してハワイ線や大西洋路線などの長距離路線への導入を予定していましたが、機材計画の変更により導入を取り止めることを明らかにしています。
また海外紙に対し「A321XLRの運航性能と航続距離は、当社が期待していたものにはなりませんでした。状況が変われば同型機を再評価する可能性があります」と述べています。
A321XLRは、従来機よりも30%の燃費向上を実現し、航続距離はナロボディー機の世界最長航続距離となり、今まで大型機では採算ラインに乗らなかったような都市間の新路線開設などが期待され、市場のゲームチェンジャーとして期待される機種となり、イベリア航空が数ヶ月以内に定期路線に投入する予定となっています。
ただA321XLRを巡っては、追加の安全対策により機体重量が増大し、航続距離が変更され減少している可能性が指摘されており、今回のキャンセルをめぐり、実際に航続距離が減少している可能性が出てきています。
なお日本ではJALが導入を検討しているとの情報があり、注目されている機種となります。Photo : Frontier
エアバスが開発を進めるA321XLRが安全対策の追加で航続距離が短縮する可能性が浮上 一部顧客にA330neoなどの代替機を提案か