アメリカ連邦航空局(FAA)は、ラタム航空のB787の急降下トラブルを受け耐空性改善命令を発出することがわかりました。
この耐空性改善命令は、意図せず操縦席が動き、それにより操縦桿が動き急降下することを防ぐために発出するものとなり、対象機に対して必要な是正措置を講じることも義務付けています。
ラタム航空機のトラブルにおいては、飛行中突如急降下し、シートベルトをしていなかった乗客や客室乗務員が天井に打ち付けられ、約50名が怪我を負う大きな事故となりました。
これまでに類似のトラブルは、計5件が確認されており、3件はスイッチキャップが緩んでいたことが原因とみられ、残る2件は調査中となります。
B787で採用されている電動シートにおいては、座席背面にスイッチがあり、このスイッチが何らかの影響で動作認識したとみられています。Photo : Boeing