2024年7月9日に発生したラタム航空のミラノ発サンパウロ行きのLA8073便で発生した離陸時のテイルストライクは、パイロットの単純なミスであることがわかりました。
この事故においては、運航機材となるB777-300ER(PT-MUG)が、離陸時にテイル部分を約700mにわたり擦りながら離陸したものとなり、当局が発表した予備調査においては、パイロットの単純なミスであったことが明らかになっています。
LATAM航空ブラジルの773がテイルストライクで離陸し緊急着陸 pic.twitter.com/XKJwzLgwQr
— sky-budgetスカイバジェット (@skybudget) July 12, 2024
この単純なミスは、パイロットがフライトマネージメントシステムをプログラムする際の入力において、実際の離陸重量ではなく、誤って航空機の燃料を除いた総重量となるゼロ燃料重量を入力した事が原因とみられ、これにより誤った数値のもと本来よりも機首上げ操作が早く行われたことから、このトラブルが発生したとみられています。
なおこのフライトにおいては、訓練中の機長、教官機長、交代機長の計3名の機長資格者が乗務しており、この単純なミスに誰も気付かなかったことも問題視されています。Photo:LATAM Airlines