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国交省、羽田衝突事故を受け主要空港にて滑走路状態表示灯の導入を拡大する計画

 国土交通省は、2024年1月2日に羽田空港で発生した航空機衝突事故を受け、滑走路上における航空機等の衝突防止のための、更なる安全・安心対策の一環として、滑走路状態表示灯の導入を拡大する計画を示しました。

 これら対策に対する国交省の2025年度予算の概算要求は、非公共予算0.8億円、空港整備勘定19億円となります。

 同省は「羽田空港航空機衝突事故対策検討委員会」を設置しており、同委員会で取りまとめられた更なる安全・安心対策を速やかに実施するため、必要な取り組みを推進します。

◇管制交信に係るヒューマンエラーの防止◇
・管制交信に係るヒューマンエラーを防止するため、パイロット間のコミュニケーション等(CRM:Crew Resource Management)に係る初期・定期訓練を自家用機等全てのパイロットに対して義務化するとともに、諸外国の状況を調査し、CRM訓練の一層の充実を図ります。
・管制官とパイロット等の意見交換を各空港等で定期的に実施することで、管制交信に係る共通認識を醸成します。


Photo : 国土交通省

◇滑走路誤進入に係る注意喚起システムの強化◇
滑走路状態表示灯(RWSL:RunWay Status Lights)は、航空機等が滑走路を使用している場合、他の離陸しようとする航空機又は滑走路を横断しようとする航空機等に対して警告する灯火であり、航空機の滑走路横断が日常的に発生する空港の滑走路及び誘導路に導入しています。パイロット等に対する注意喚起を強化するため、主要空港の新千歳、成田、羽田、中部、伊丹、関西、福岡、那覇空港の同一滑走路で離着陸が行われる全ての滑走路及び誘導路に導入を拡大します。

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