キャセイパシフィック航空は、A350型機一部機体にてエンジン部品の不具合が発生したことから、同シリーズ機を一斉点検していますが、点検の結果計15機から問題が見つかったことがわかりました。
現在同社は、A350-900型機を30機、A350-1000型機を18機保有していますが、計48機のうち15機がエンジン部品の交換が必要であることがわかり、現在交換作業に着手している状況となります。
これまでに問題個所の詳細は明らかになっていませんが、現地紙による匿名の関係者からの情報によれば、エンジンに燃料を供給する燃料ホースに何らかの問題があったとしており、現在同社は整備部門に異常、変形、ねじれ、膨らみ、劣化がないか確認するよう指示しているとしています。
現在のところこの問題にる影響はキャセイパシフィック航空に限られていますが、状況次第では世界的な問題に発展する可能性もあり、今後の動向が注目されています。なお対象となっているのは、ロールスロイス製のXWB-97エンジンとなり、現在同シリーズ機は約600機が運用されています。Photo : Cathay Pacific