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キャセイ機のトラブルを受けEU当局がA350-1000型機の検査義務付けを発表 問題の詳細も明らかに

 キャセイパシフィック航空のA350-1000型機のエンジントラブルを受けEASA(欧州航空安全局)は、同型機の検査を義務付けることを発表しました。

 これまでの調査の結果、同型機に搭載されているロールスロイスのXWB-97エンジンにおいて、燃料噴射ノズルに燃料を供給するフレキシブルパイプが貫通していたことが判明したとしており、この箇所を検査し、問題があれば交換を行うよう指示するとしています。

 同局は、A350機体の一部にのみ適用され1回限りの機体検査を予定しているとし、これはA350-1000型機を指すとみられ、間もなく点検方法などを明記した耐空性改善通報を発出する見込みです。なおこの検査の対象となるのは、EUへの登録機となりますが、今後検査対象機は世界的に広がることが予想されます。

【追記】耐空性改善通報を発出されました。現在の措置はA350-1000搭載のトレントXWB-97エンジンに義務付けられており、30日以内の点検が指示されています。 A350-900に搭載されているトレントXWB-84 エンジンは類似していますが、設計と使用履歴が異なるため、検査対象から除外されます。

 この問題においては、仮に問題個所が見つかったとしても比較的安易に交換が可能であることから、影響は一時的で世界的な運航への混乱は避けられる見通しです。Photo : Airbus

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