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マレーシア航空、A350-900型機のエンジンにキャセイ機同様の箇所で問題を発見したことを公表

 マレーシア航空は、A350-900型機のエンジンにキャセイパシフィック航空機同様の問題を発見したことを公表しました。

 この問題は、キャセイパシフィック航空のA350-1000機に搭載されているロールスロイスのXWB-97エンジンにおいて、燃料噴射ノズルに燃料を供給するフレキシブルパイプが貫通していたことが判明したことから、各社がA350シリーズのエンジンの点検を行っているものとなります。

 今回マレーシア航空は、同型機のエンジンとは異なりA350-900型機に搭載されているXWB-84エンジンにて潜在的な問題を発見したとし、キャセイ機同様の問題に直結する問題であったことを示唆しています。

 国際主要機関のEASAは、両エンジンは類似点はあるものの、設計と使用履歴が異なることを理由に検査義務対象からA350-900型機を除外していますが、今回の問題発覚により、今後対象機が増えることも予想され、A350-900型機はA350-1000型機よりも世界的に運用エアラインが多く運用機数も多いことから、今後運航計画に影響が及ぶことも考えられます。Photo : MAS

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