ボーイングのBrian West CFOは、最大の労働組合によるストライキ実施を受け「失望している」とコメントしました。
以前までは、組合側と暫定合意したことから、ストライキは回避できるとの見方もありましたが、実際には労働組合の幹部側と組合員の間に大きな溝があったことから、約95%という高い投票率でストライキ実行に移っています。またこのような高い支持のもとストライキに至っていることから、これまで内部では相当な不満が溜まっていたとの見方もでき、このようなことも今日のボーイングの不振の理由の一つとの見方がされています。
今回のストライキを受け同社CFOは、失望しているとし、737MAXの生産目標を達成し、サプライチェーンを安定させることが難しくなるだろうとコメントしています。また早期の話し合いの場を持つことを強く求めているとし、問題解決に向けて積極的な姿勢としており、来週にも労働組合側と交渉を開始する予定とみられます。
なお今後エアライン側も納入遅延による追加のコストがかかることが予想され、この問題が長引くほど世界のエアラインに影響を与えることになります。Photo : Boeing