エアバスは、大型貨物機のベルーガが初飛行から30年の節目を迎えたことを明らかにしました。
1994年にA300-600ST「ベルーガ」1号機が初飛行を行い、これまでエアバスの欧州各拠点の製造パーツを輸送する任務を担ってきましたが、現在はA330-700L「ベルーガXL」がその役割を担い、ベルーガはエアバスの貨物新会社の「エアバス・ベルーガ・トランスポート/AiBT」にて大型貨物輸送を行っています。
Photo : Airbus
現行のベルーガXLは、A330-200輸送機をベースにベルーガSTよりも30%多い容量を輸送でき、全長は6m、全幅は1m、積載可能量は6トン拡大されていてA350XWBの主翼を2つ運ぶことや、A320の胴体部分を運ぶことが可能となっており、30年の時を経て、更に大型の貨物を輸送できる機体へと生まれ変わっています。
先日には大きく損傷したブリテッシュエアウェイズのA350-1000型機の尾翼のスペアパーツをベルーガXLが輸送するなど、同型機ならではの輸送力を発揮しており、今後何十年もエアバスの生産体制を支える重要な役割を担っていくことになります。
なおベルーガSTに関しては、今後も積極的に外部顧客のチャーター便を運航する予定としており、「H225」の輸送で日本へ飛来したように、このような機会が増えていくことが予想されます。
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