キャセイパシフィック航空のA350のエンジントラブルは、洗浄剤が引き起こした可能性があることがわかりました。
同社は、A350型機の一部機体にてエンジン部品の不具合が発生したことから、同シリーズ機を一斉点検し、点検の結果計15機から問題が見つかり、現在も原因究明に向けて調査が進んでいます。
これまでの調査の結果、燃料噴射ノズルに燃料を供給するフレキシブルパイプが損傷していたことがわかっており、これにより燃料漏れが発生し火災に繋がらる可能性があったとみられています。
今回EASA(欧州航空安全局)は、この一連の問題は、エンジン整備にて使用した洗剤がホースの劣化を引き起こした可能性があると指摘しており、一部関係者の情報によれば誤った洗剤が使用された可能性があるとしています。
現在までにこの問題が確認できているのは、キャセイパシフィック航空およびマレーシア航空のみとなりますが、マレーシア航空は潜在的な問題を発見し既に対処済みとしています。
既にEASAは、この問題を緊急事案から格下げしており、現在までの情報をまとめると、一部エアラインの整備におけるプロセスにおいて誤った手順や製品の使用により引き起こされたとの見方が強くなってきており、A350の運航停止といった世界的な混乱は免れると考えられます。Photo : Cathay Pacific
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