カンタス航空は、再配分の羽田スロット獲得後も成田空港から撤退せず東京/成田~シドニー線を開設する計画であることがわかりました。
同社は、ヴァージンオーストラリア航空の羽田空港撤退に伴い、新たに1スロット(週7往復)の獲得を目指し当局に運航申請を提出し、現在の2スロットに加え1スロット獲得後は東京/成田~ブリスベン・メルボルン線を羽田空港に移管した上でシドニー線を減便し、東京/羽田~シドニー・メルボルン・ブリスベン線をそれぞれデイリー運航する計画ということまでがわかっていました。
今回明らかになったのは、東京/羽田~シドニー線の1往復分は成田空港に移管するというものとなり、現時点で同社は成田空港から撤退しない方針です。
このほか羽田3路線は、A330型機での運航を予定していることも明らかになっており、路線移管は2025年3月30日を予定し、運航調整を経て2025年4月30日までにスロットを100%使用する計画です。なお現在成田空港からシドニー線の直行便は存在しないことから、現時点のカンタス航空の計画に変更がなければ、同社のシドニー線は唯一の路線となります。
また今後は投入される機材にも注目が集まり、予てから東京~シドニー線においては、B747の退役により提供座席数の減少に頭を悩ませ、羽田空港へのA380の乗り入れを打診した過去もあり(最終的にダブルデイリー化で対処)、今後も航空需要の増加が見込まれていることから、成田線への大型機材投入も期待したいポイントとなります。Photo : Qantas