ボーイング最大の労働組合がストライキ入りし、両者の協議が再開されましたが、大きな進展は得られていない模様です。
組合側は「今こそ立ち上がる時だ。我々の声はただ大きいだけではなく、止められないものだということをボーイングに示さなければならない。我々はかつてないほど強くなり、決して後退しない」と組合員に呼びかけるなどし、徹底抗戦の構えです。
Photo : IAM
今回のストライキにおいては、2014年に廃止された年金制度などの不満が根底にあるとされていますが、多くの米国企業は年金制度の廃止を進めていることから、この制度復活は望めないとみられています。
現在アメリカのアナリストの見解では、次に会社側が提示する内容から両者が譲歩していく流れが予想されるとしていますが、これには多くの時間を要することから、ストライキ期間の長期化が予想されています。
なおこの問題により、同社へ部品などを供給する日本企業にも影響がでるのは必至となっており、この問題はエアラインをはじめとし多くの世界企業に影響を与えることになります。Photo : Boeing