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ジェットスタージャパン、2024年度決算を発表し純利益5億700万円で年間平均搭乗率は86.4%

 ジェットスタージャパンは、2024年6月期決算(2023年7月1日~2024年6月30日)を発表しました。

 2024年6月期(以下:当期)も引き続き円安や燃油高の影響を受けましたが、5億700万円の純利益を計上し、5年ぶりの黒字を達成しました。営業収入は前年比40.0%増の707億7,200万円で過去最高となり、営業損失は前年より大幅に改善され13億3,000万円(前年は76億 5,100万円の損失)となりました。

 当期の総搭乗者数は、566.2万人(前年比 22.6%増)、年間平均搭乗率は 86.4%(前年は 79.1%)と堅調に推移し、定時運航率は 81.1%(前年は 87.0%)でした。

 今回の発表に伴い同社の片岡優社長は以下のコメントを発表しています。
「当期も円安や燃油高などさまざまチャレンジに直面しましたが、事業の拡大に注力し続けた結果、2019年度以来となる純利益黒字を達成しました。ご利用いただきました多くのお客さま、事業をご支援くださいました関係各所の皆さまに心よりお礼を申し上げます。

当期の大きな取り組みとして、成田=旭川および福岡=新千歳路線の新規就航により国内線ネットワークの拡充を再開しました。成田=旭川路線は当社にとって4年4か月ぶりの新規路線で、両空港を結ぶ唯一の直行便です。国際線においても引き続き旺盛な訪日需要に応えるべく、成田=上海(浦東)および関西=台北(桃園)の両路線を再開したほか、成田=台北を 1日最大2便化することで同路線の提供座席数を増やし、お客さまの利便性を向上しました。

機材については、エアバスA321LRを3機体制とし国内の主要幹線における提供座席数の増加や運航品質の強化を図ったほか、旺盛なインバウンド需要に対応するため国際線の運航にも投入しました。燃費効率やエンジンの静粛性にも優れた最新鋭のエアバス A321LR は、その利便性と快適性でお客さまにご好評をいただいております

また、関西空港でのより効率的なオペレーションを実施するべく、今年の春には関西空港支店チームを立ち上げ、地上(グランドハンドリング)業務を自営化しました。

ジェットスター・ジャパンは今後も路線網の充実・拡大を図り、各地域間の交流や観光の活性化に貢献できるよう、お客さまの安全・安心を第一に、低運賃でより気軽な空の旅を提供してまいります」Photo : Jetstar Japan

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