ルフトハンザドイツ航空は、2024年10月27日から開始となる冬ダイヤにおいて、フランクフルト~北京/首都線の運休を決定したことがわかりました。
同社においては、中国路線の減便を検討していることが伝えられていましたが、まずは同路線の運休が決まり、今後同社の北京線はミュンヘンからのみとなります。
この運休理由は、西側諸国のエアラインがロシア上空を飛行できなくなったことにより、ロシア上空を飛行する中国エアラインに対して競争力を失ったことに起因しています。
現在中国エアラインは、欧州競合他社よりも飛行時間が短い上に安価な航空券を販売していることから、市場において非常に優位に立場となっており、欧州各社は競争環境の是正などを求めいますが、是正措置は行われていない状況です。
このようなことから、これまでにヴァージンアトランティック航空が中国市場から撤退したほか、ブリティッシュエアウェイズが減便、エールフランス航空が是正措置を強く求めている状況となっており、これに新たにルフトハンザドイツ航空が加わったことになり、今後も欧州エアラインの中国離れは加速するとの見方が強まっている状況です。
Photo : Lufthansa