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KLMオランダ航空、コスト上昇を受け痛みを伴う大胆なコスト削減計画を実行する方針

 KLMオランダ航空は、コスト上昇を受けコスト削減計画を実行する方針です。

 同社のMarjan Rintel CEOはは、各種コストの上昇による収益低迷の改善を目指し、大胆なコスト削減計画を実行する予定であることを明らかにし、搭乗率は好調なものの業績が不振であるのは、コスト上昇、人員不足、機材不足にあるとし、業績を軌道に戻すには「痛みを伴う」改革が必要だとしています。

 この計画では、可能な限り雇用を守った上で、今後4か月以内に従業員の生産性を5%向上させることを掲げており、あらゆる分野で自動化を推進します。パイロットに関しては、短距離便と長距離便を担当するパイロットが、両便共に運航できるようにするなどし、より柔軟に乗務できるように効率化を目指します。

 またメンテナンスサービスに関しては、従業員不足に対処できない限り、メンテナンスサービスを外部業者に委託せざるを得ないとしています。

 このほかコストを可能な限り低く抑えるために、安全に関連するものは除き全てを見直すとし、機内サービスも再検討する必要があるとし、今後サービスの低下が起こる可能性が出てきています。

 なお上記計画においては、パイロット側と揉めることなども予想されており、今後どのように経営を軌道修正していくのか注目されています。Photo : KLM

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