スカンジナビア航空とLOTポーランド航空が、中国市場から一時撤退することがわかりました。
スカンジナビア航空は、2024年11月9日よりコペンハーゲン~上海/浦東線を運休し、LOTポーランド航空は、冬ダイヤからワルシャワ~北京/首都線を運休する計画です。
今回の撤退理由は、両社共に競争環境の悪化を一因としており、ロシア上空を飛行できない現状により、その上空を飛行できる中国キャリアに対して競争力を失ったことを意味しています。
先日KLMオランダ航空CEOが欧州当局に対し、この環境是正を求める動きを見せるなど、欧州エアラインは現状を問題視しており、今後当局が何らかの動きを見せるのか注目されています。なおこの動きがなければ更に欧州エアラインの中国市場からの撤退は加速すると考えられており、最終的に中国エアラインが独占的に利益を手にすることになります。Photo : SAS