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B777Xの納入遅延の発表を受けエミレーツ航空社長が不満を述べる「正確な納入時期を予測できるとは思えない」

 先日ボーイングは、開発を進めるB777Xの開発が遅延し納入が遅れることを明らかにしましたが、この発表を受け、エミレーツ航空のTim Clark社長は不満を述べています。

 これはBloombergが報じたもので、「エミレーツ航空は、ボーイングの複数の契約不履行の結果、当社の航空機プログラムに大幅かつ非常に高額な費用を必要とする改修を加えなければならなかった。ボーイングを現状を考えると、正確な納入時期を予測できるとは思えない」と発言し、今後数ヶ月以内に真剣な話し合いを行うことになるとしました。

 同社は予てからボーイングの納入遅延に不満を述べており、同型機の納入遅延により、A380型機の運用期間が伸びたことで改修費用が必要になったことから、その費用を請求する考えを示すなどしていました。

 同型機のローンチカスタマーであるエミレーツ航空は、度重なる納入遅延で我慢を重ねてきましたが、今後の話し合いでどのような動きがあるのか注目です。Photo : Emirates

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