ボーイングは、先日38%の賃上げ案で労働組合側と合意し、53日間にわたる大規模ストライキは終結しましたが、会社側は、今後数ヶ月で10%の従業員を削減する計画は継続する構えです。
会社側は、ストライキ中に一時解雇した従業員に対して補償金を支払うとしましたが、発表された財務状況悪化に伴う10%の人員削減計画については遂行する予定です。
同社のKelly Ortberg CEOは「当社は、財務状況とより焦点を絞った合理化された優先事項に照準を合わせるため、従業員数を削減するという以前発表した措置を継続して進めていきます。こうした構造的変化は当社の競争力にとって重要であり、長期的に顧客にさらなる価値を提供することに役立つことになるでしょう。」と述べています。
これにより今後数ヶ月で幹部を含む多くの部門にて人員削減が行われるとみられており、11月15日頃から通知が行われる見込みです。
会社側から大幅なの賃上げを引き出し手にすることになった労働組合ですが、一部の従業員にとっては、結果的に解雇され大きな代償を払う形となりそうです。Photo : Boeing