ルフトハンザグループは、一時対立したイタリア財務省と合意に達し、 最後はルフトハンザ側が折れる形となりました。
国営のITAエアウェイズをめぐっては、41%の株式を3億2500万ユーロでルフトハンザグループが買い取るという内容でEU当局から承認を得ていますが、この契約においては実際の買い取りまで年単位の時間を要することから買い取り額調整の規定があり、ルフトハンザグループは現在のITAエアウェイズの業績を理由に1,000万ユーロの減額提示していました。
これに対しイタリア財務省側は、合併が国益に反するのであれば合併を完了させる義務はないと考えているとして一時対立し協議が難航していましたが、最終的にルフトハンザ側が減額提示を撤回し、当初金額で買い取ることで合意に達しました。
この合意により当初計画通りに買収計画が進むことになり、2026年から2027年には、ITAがスターアライアンスに加盟し合弁事業を行うことになります。またグループで機体とリース契約の最適化、共同購入、デジタルインフラの構築に取り組む計画です。Photo : ITA Airways