FSC 機材 航空ニュース

イベリア航空、A321XLRによる初の大西洋横断路線のとなるマドリード~ボストン線の運航を完了

 現地時間2024年11月14日、スペインのイベリア航空は、A321XLRによる初の大西洋横断路線の運航を完了しました。

 世界初のA321XLRのオペレーターである同社は、同型機の性能を活かした長距離路線への投入を前に、短距離路線に投入して慣熟訓練を行っていましたが、同日よりマドリード~ボストン線に投入を開始し長距離路線への投入を開始しました。

 A321XLRの初号機となるEC-OILは、約8時間45分のフライトで無事ボストンに到着し、A321XLRによる世界初の長距離路線という歴史の1ページが加わりました。

 同社のA321XLRは、全席通路に直接アクセスできるフルフラットシートのビジネスクラスを14席、エコノミークラスを168席配置した計182席の仕様としています。ビジネスクラスにおいては、通常ワイドボディ機では前菜とメインディッシュは別々にサーブされますが、配置する客室乗務員やギャレースペースなどに制限があることから、同型機においては一緒に提供されるなどの違いがあります。


Photo : IBERIA Airlines

 A321XLRは、これまでワイドボディ機では採算が合わなかった路線などが開設されていくことが期待されており、今後世界的にどのような路線が開設されていくのか注目が集まっています。なお日本ではJALが導入を検討しているとの情報があり、今後の動向には注目が集まります。

JAL、A350-900型機20機とA321neo11機を確定発注 後者の一部は今後A321XLRへ変更の可能性も

ドゥルックエア(ロイヤルブータン航空)、A321XLRを確定発注 2030年以降に同型機で日本路線を開設しブータンまでの直行便が実現へ

カンタス航空、2025年4月に受領予定のA321XLRの座席構成を発表 導入初期の機材にはフルフラットの採用は無し