ルフトハンザグループの大株主である物流企業のキューネ・アンド・ナーゲルのKlaus-Michael Kühne名誉会長は、同グループの現状に対し不満を述べました。
現在ルフトハンザグループにおいては、業績の悪化により株価が大幅に下落するなどしており、このようなことを踏まえ同氏は、地元紙のインタビューに応じ、近い将来圧力をかけることを示唆しました。
同氏は、ルフトハンザグループの戦略が脆弱であるとし「ルフトハンザグループは、信じられないほどの数の付帯商品とまったく異なる名称の航空会社によって、完全に泥沼化している。私はシンプルで明確な構造を支持する。もっと説得力のある経営方針があれば株価はもっと高くなると確信している。そして中核となるブランドを軽視してきました。もはやエミレーツ航空や極東の航空会社のように最前列にはいない。ドイツの徹底した完璧さにもかかわらず、このような事態になったことに非常に驚いている」と87歳の同氏はコメントしています。
また今のところ会社側に何の圧力もかけていないものの、近いうちに監査役会と執行役会の会長らと話し合うつもりであるとし、何らかの圧力をかける可能性を示唆しました。
現在ルフトハンザグループの一部エアラインは、業績が悪化により変革プログラムを策定しており、今後再び経営状況を好転することができるのか注目されています。Photo : Lufthansa