アメリカ・フロリダを拠点とするLCCのスピリット航空は、ニューヨークの裁判所に日本の民事再生法に相当するチャプター11を申請し事実上の経営破綻となりました。
今回の申請の経緯は、損失の増大、支払い不可能な負債、格安航空市場の競争の激化、他社との合併が却下されたことよるもので、同社としては今回の方法以外に選択の余地がほとんどなくなった状態となっていました。
同社の合併をめぐっては、フロンティア航空やジェットブルーとの合併を計画したものの、当局が独禁法を理由に却下したことから、再建への道はほぼ閉ざされた状態でした。
今後同社は運航も継続して再建を目指し、2025年第1四半期にも破産手続きを完了させる計画としてるほか、ニューヨーク証券取引所においては、上場廃止となることを見込んでいるとしています。Photo : Sptit Airlines