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エミレーツ航空社長、A350の初号機受領時にも777Xの遅延に苛立ちを示す「本来であれば85機の777Xを所有していた」

 先日エミレーツ航空は、A350-900型機の初号機を受領しましたが、これに際しエミレーツ航空社長がメディアに対してコメントしました。

 同社長は、A350-900型機の受領が大きく遅れなかったことに安堵を示した一方で、本来であれば今頃は85機の777Xを保有したいたとして不満を示し、ボーイングはストライキの終結により、今後数か月かけて何をすべきか整理する作業に取り組んでいることを期待し、私たちはそれを非常に注意深く見守っているとしました。

 また「当社は路線拡大戦略を掲げていますが、新型コロナウイルスとサプライチェーンのせいで翼を折られてしまった。当社は航空機が必要であり、そして今すぐ必要なので、フラストレーションを感じています。ネットワークを活性化し、現在よりも大幅に拡大しようと躍起になっています。当社にやってくるこれらの航空機は不可欠です」と述べ、今後の納入遅延は許される状況でないことを強調しました。

 次世代機の主力機の位置づけとなっている777Xにおいては、2026年の受領を予定しており、ボーイングは同社社長の期待に応えられるのか注目です。Photo : Emirates

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