EU当局は、ルフトハンザグループによるITAエアウェイズの買収を最終承認しました。
ルフトハンザグループは、条件付きでITAエアウェイズの株式41%を3億2500万ユーロで取得する認可を取得していましたが、今回この条件面においても審査を通過し、2025年初頭にもITAエアウェイズは正式にルフトハンザグループ入りし提携を開始する見込みとなります。
今回の審査を通過した条件面においては、ルフトハンザドイツ航空とITAエアウェイズがミラノ・リナーテ空港とローマ・フィウミチーノ空港の発着スロットを他社に譲渡ことが決まり、新たにイージージェットが両空港を拠点空港とします。
また当局が懸念を示していたイタリアと北米間の長距離路線においては、競争力を高めるために、乗り継ぎ協定や発着枠の交換を行うなどし、エールフランスKLMグループ、IAGグループにもスロットを付与することが盛り込まれている模様です。
今回の決定に際しルフトハンザグループのCarsten Spohr CEOは以下のようにコメントしています。
「ブリュッセルからの承認は、ITAエアウェイズとルフトハンザドイツ航空、そして特にイタリアを往復するすべての乗客にとって素晴らしいニュースです。私たちは、ITAエアウェイズとその優秀な従業員を、近いうちに私たちのファミリーの新しいメンバーとして迎えることを楽しみにしています。この決定によりヨーロッパの航空交通が活発になり、世界的競争で成功を収めることができるという明確なシグナルでもあります。」Photo : Lufthansa
ルフトハンザグループの大株主が現状に不満 近い将来圧力をかけることを示唆「もはやエミレーツ航空や極東の航空会社のように最前列にはいない」