アメリカ連邦航空局(FAA)のMike Whitaker長官は、現地紙などに対しボーイング737MAXの現状についてコメントしました。
同長官は「私が最も衝撃を受けたのは、ストライキ終結から4週間が経過したが、彼らはまだ航空機を生産していないことだ」とコメントしましたが、現状を把握した結果、ボーイングは労働力・トレーニング・サプライチェーンの調整に集中していることが影響しており、これに理解を示しました。
また今後の生産体制については、ボーイングは今月下旬に徐々に生産を再開する予定であり、生産増強に伴い1月に新たな会議を計画していると述べ、現在737MAXの生産に制限を課している月産38機体制の引き上げ時期などについて調整を進めるものとみられます。
このほか737MAX7の認証を遅らせているエンジンの除氷装置の修正案を受け取る見込みであることも明らかにしており、2025年には全737MAXシリーズに進展があることが期待されています。
ただ世界的な機材不足の状況において、現在のボーイングの生産体制はこの問題を深刻化させる状況に変わりは無く、早期に安全な生産ラインを構築することが求められます。Photo : Boeing