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ハードランディングで機体を歪ませて解雇されたユナイテッド航空のパイロットが会社側を訴える

 2023年7月29日にユナイテッド航空のニューアーク~ヒューストン線の運航にて、767型機が着陸時に前輪で強く接地したことから機体に歪みが生じるトラブルが発生しましたが、このトラブルを受け解雇されたパイロットは会社側を訴えました。

 当時操縦を担当していたのは副操縦士となりますが、この副操縦士は事故の7か月前に副操縦士として勤務を開始し、その後113時間の飛行経験後にこの事故が発生しました。

The plane many of you said would never fly again..
byu/GroupBQuattr0 inunitedairlines

 この事故を受け会社側は、同パイロットを勤務から外し着陸スキルをテストするためにシミュレーターテストを行いましたが、その結果不適格として解雇に至っています。

 今回同パイロットは、会社側はFAAに対し事故の原因は自身の操縦によるものと報告したことが虚偽にあたり、実際にはスピードブレーキを作動させていなかった機長にも責任があるとし、事故の責任を負うのは機長であり、このような虚偽の報告を行ったことで、自身が他エアラインに就職することを困難にしたとして損害賠償を求めています。

 なお当該機は。7ヶ月の修復を経て運航を再開させていますが、損傷を大きかっただけに運航再開時には話題となりました。Photo : NTSB

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