韓国最大のLCCのチェジュ航空のバンコク発務安行きの7C2216便が着陸に失敗して炎上した事故で、乗客全員乗客175名とパイロット2名は全員死亡し、客室乗務員2名が生存していることがわかりました。
同便には、乗客175人とパイロット2名と客室乗務員4名の合計181名が搭乗していましたが、残念ながら生存が確認されたのは、機体の最後部に着席していたとみられる2名(男女)の客室乗務員のみとなりました。
現在のことろ公式発表では、生存者2名以外は死亡したと推測されるとしていますが、これは遺体の損壊が激しいために身元の特定が難航している模様です。
この事故をめぐっては、事故後追加の情報が明らかになっており、簡単にまとめると以下のような情報が存在しています。
【事故機】ボーイング737-800 登録番号:HL8088 2009年9月製造で機齢約15年
◇1回目の着陸アプローチ中に第2エンジン(右側)がバードストライク バードストライクの有無は不明だが第2エンジンが火を噴いた瞬間が動画で確認されている
◇第2エンジンの不具合で、ゴーアラウンドの判断 管制官へ同様の内容を伝達した模様
◇油圧系統の不具合により着陸装置の不具合が発生 全ての車輪、または一部の車輪が操作不能であっかは不明だが、737-800では緊急時に手動で着陸措置の操作が可能となっている
◇バードストライクによるエンジン火災が悪化し機内に煙が充満
◇機内状況が悪化し旋回し燃料を消費する時間が無いとの判断(737-800では燃料投棄は不可)で2回目の着陸で胴体着陸を行うことを決断し地上で消防が待機
◇油圧系統の不具合であらゆる減速装置の操作が不能であったとみられ、胴体着陸後滑走路をオーバーランして高速で空港のフェンスに衝突し炎上
◇最も衝撃が少なかった機体後部の客室乗務員2名のみが生存
既にボーイングも事故調査に全面的に協力することを表明しており、ブラックボックスの解析で原因が特定できるものと推測されます。Photo : KBS