2025年に運航を開始し、今後日本にも就航を予定しているリヤド航空に注目が集まっていますが、同社には大きな課題が存在しています。
リヤド航空は、高品質サービスを謳うサウディアに続くサウジアラビアの国営エアラインとなりますが、同国は禁酒国であることが知られ、その国のリヤド航空がアルコールサービスをどのように取り扱うか注目されていましたが、同社CEOは法に従いサービスを提供する予定であることを明らかにしており、就航初期はアルコールは提供しない見通しです。
同社は、中東エアラインに対抗する戦略として今後リヤドを一大ハブとして乗り継ぎ客の取り込みを図る計画とし、他中東エアライン同様に多くの外国人旅客の利用が想定されています。このようなことからアルコールサービスを期待する利用客も多いと予想されることから、ライバル社がアルコールサービスを提供する中でアルコールの提供がないことは、大きなハンデになる可能性があります。
ただサウジアラビアは、昨年から外国人向けに国内でアルコールの提供を行うなど規制緩和を行っており、今後観光客を積極誘致する方針であることから、現制度を限定的に緩和するとの見方がされており、航空事業の拡大は政府の肝いりの政策であることから、将来的にサウジアラビアの航空機でもアルコールが提供される可能性が指摘されています。
同社は、自社のサービスレベルをドイツの自動車メーカーであるメルセデス・ベンツの最高級車のマイバッハに例えており、早ければ今月中にも発表される座席やサービスなどに注目が集まっています。Photo : Riyadh Air