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JAL、大面積リブレット形状塗膜を施した787-9を世界で初めて国際線に導入

 JALは、大面積リブレット形状塗膜を施した機材を世界で初めて国際線に導入すると発表しました。

 JAL、JAXA、およびオーウエルは、世界で初めてボーイング787-9型(JA868J)の機体胴体の大部分にリブレット形状の塗膜を施しました。さらに、リブレット形状塗膜を施した機体を国際線として運航することも世界初であり、2025年1月中旬の就航を予定しています。

 この三者は、航空機の脱炭素化を推進しており、その一環として、オーウエルが改良を続けた技術であるPaint-to-Paint Methodにより機体外板にリブレット形状塗膜を施し、その耐久性および燃費改善効果を検証してきました。2022年7月からJALの国内線機材(ボーイング737-800型機)でリブレット形状塗膜の耐久性を検証し、2023年11月からは胴体下部に大面積の施工をして燃費改善効果の確認を進めてきました。


Photo : JAL

 このたび、JAXAによる風洞試験や数値解析により国際線機材(ボーイング787-9型機相当機体)の抵抗低減効果を確認できたこと、およびオーウエルによる機体大型化に対応できるリブレット塗膜施工システムの開発により、国際線機材の胴体上部まで施工面積を拡大し検証を進める運びとなり、国際線機材では、長距離の飛行によりさらなる燃費改善効果が期待できます。

 なお今回施工した機体では、巡航時の抵抗低減率が0.24%となり、これにより年間約119トンの燃料消費量と約381トンのCO2排出量の削減が期待されるとしています。

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