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ジンエアーが吸収する予定のエアプサンとの交渉が難航する恐れ

 アシアナ航空傘下のエアプサンは、大韓航空とアシアナ航空が統合により、今後エアソウルと共にジンエアーに吸収合併される予定ですが、これに対しエアプサンの株主は反発する構えです。

 ジンエアーとエアソウルは、親会社が100%株式を取得していることから問題なく統合できる見通しですが、エアプサンにおいてはアシアナが航空が筆頭株主であるものの、その保有率は41.89%となっており、残りの多くは釜山市をはじめとした釜山関連企業が保有し、コロナ禍でも釜山市は援助を行ったことなどもあり、釜山側はこの統合が実現すると釜山に本拠地を置くエアラインが無くなることに危機感を示し、統合に反対の立場を示しています。

 また2029年に釜山に開港を予定するカドク島新空港の発展にも釜山に本拠地を置くエアラインが必要とみており、エアプサンが無くなってしまうことに拒否反応を示しています。

 現在のところ釜山の地元企業がエアプサンの買収を検討しているとの情報もあり、少なくとも釜山側は、統合したジンエアーの本社を釜山に置くことなどを求めるとみられており、今後大韓航空側と交渉をすすめます。Photo : Air busan

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