EASA(欧州航空安全局)は、EU以外のエアラインに対し、ロシア西部空域の飛行を回避するよう勧告しています。
今回の声明は、昨年末に発生したアゼルバイジャン航空機の墜落事故を受けてのものとなり、EASAはこの事故はロシアが関与した可能性が高いとし「ロシアとウクライナの戦争が続いているため、民間航空機がロシアの空域で意図せず標的にされるリスクがあります。これは航空局と軍の調整不足による誤射の可能性が考えられるための措置です」と述べ、ロシア側が空域リスクに対処する能力を有していないと主張しています。
なお今回の発表に対しロシア側は「西側諸国によるロシア連邦の航空業界に対する制裁政策の継続に過ぎない」とEASAの主張を一蹴しています。
現在EU加盟エアラインは、ロシア空域を飛行しておらず、今回の声明はEASAが認可した海外エアライン向けのものとなります。なお日本のエアラインは自主的にロシア空域の飛行は回避しています。Photo : OAK