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国交省、東京からの直行便を実現させる屋久島空港の滑走路の延長に関して2025年3月4日に公聴会を実施

 国交省は、屋久島空港の滑走路の延長に関して2025年3月4日に公聴会を実施すると発表しました。

 この公聴会は、鹿児島県から航空法第43条の規定に基づく空港等施設変更許可申請があり、屋久島空港の滑走路の延長により進入表面等が変更されることから実施されるものとなります。

 屋久島空港の滑走路延長計画は、既存の1,500mの滑走路を500m延伸して2,000m化するもので、これにより国内線の主力機として運用されているボーイング737やエアバス320クラスの旅客機の就航が可能となり、東京からの直行便などが実現するほか、海外からのチャーター便の受け入れも想定しています。

 この滑走路延伸計画は、屋久島への所要時間の短縮、交流人口の更なる拡大や農水産物等の迅速な輸送による地域経済の発展を目的としており、観光産業の大きな成長が見込まれています。

 なお滑走路延伸においては、滑走路の両端を延伸する予定で海上の埋立が発生しないようにします。また延伸を検討する滑走路南東側の地盤高、現在の滑走路の高さよりも高い箇所があり、北西側の地盤高は低くなっているため、滑走路は切土、量と盛土量のバランスを考えて、最も効率的な北西側に180m、南東側に320m延伸します。


Photo : 鹿児島県

 また既在のエプロン・ターミナル地域を拡張する予定としており、今後屋久島空港は大きな変化が起こることになります。なお現在のところ2025年度から着工し、2033年頃を目安に完成させる予定となっています。

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