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エアバスの貨物新会社の「エアバス・ベルーガ・トランスポート/AiBT」が事業閉鎖へ

 エアバスの貨物新会社の「エアバス・ベルーガ・トランスポート/AiBT」が事業を閉鎖する方針を固めたことがわかりました。

 これは現地紙が報じたもので、既に事業閉鎖に向けた手続きを開始しているとし、ベルーガSTは運航を停止している模様です。

 同社が運用するA300-600をベースにした5機のベルーガSTは、これまでエアバスの大型航空機の現場間輸送を支えてきましたが、エアバスの旅客機生産の増強に伴い、次世代のベルーガXL(正式名称:A330-700L)へ更新されたことから、エアバスは旧世代機を運用し新貨物会社となるAiBTを2022年に設立していました。

 同社はロシア機の貨物輸送力が減少したことによる需要を獲得すること想定していましたが、実際には貨物需要は想定していたよりも少なかったとみられ、これに伴い同事業を閉鎖します。

 完全な閉鎖時期は明らかになっていませんが、今後ベルーガSTがどのような扱いになっていくのかも含めて注目が集まります。Photo : Airbus

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