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リヤド航空の出現に対しカタール航空CEO「我々にプレッシャーは無い」

 2025年の就航を目指すサウジアラビアの新国営エアラインのリヤド航空は、巨額な資金を背景に今後事業を急拡大して一気に世界の主力エアラインへと成り上がろうとしていますが、これに対し同じ地域で競合することになるカタール航空のBadr Mohammed Al-Meer CEOは以下のようにコメントしています。

 同CEOは、リヤド航空のプロジェクトには動揺していないとし「彼らは世界最高のエアラインと競争しようとしており、プレッシャーはリヤド航空に大きくかかっており、我々にそれは無い」とコメントしています。

 以前にリヤド航空のTony Douglas CEOは、カタール航空の上級クラスの多くにサウジアラビア国民が乗っていることは、全く受け入れられるものではないとコメントし、リヤド航空が運航を開始し、その需要を必ず取り込むと意気込んでおり、今後中東エアラインの競争は激しさを増すことになりそうです。なおリヤド航空CEOは、前職はエティハド航空のCEOであったことから、このエリアに精通している人物となります。

 なおこのエリアの多くCEOは、歯に衣着せぬ言動で注目されることが多いことから、今後このエリアにおける舌戦も注目したいポイントです。

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