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ヴァージンオーストラリア航空、東京/羽田~ケアンズ線を運休し日本路線からの撤退が完了

 ヴァージンオーストラリア航空は、2025年2月23日の東京/羽田発ケアンズ行きの運航を最後に運休入りし、日本路線からの撤退が完了しました。

 同社は、2020年の羽田空港の国際線発着枠の拡大に伴い、オーストラリアに新規に割り当てられた発着枠を、カンタス航空との熾烈な争い経て1往復分を獲得し、東京/羽田~ブリスベン線を開設し日本に初乗り入れする計画でしたが、新型コロナウイルスの影響を受け、就航できず急速な業績の悪化により事実上の経営破綻に陥りました。

 その後経営再建計画の一環として長距離線用の機材(A330、B777)を手放すことを決定し、羽田線の開設は構想外となったとみられていましたが、同社は路線変更申請を行いナローボディ機で羽田~ケアンズ線を開設しました。

 このように同社が羽田空港のスロット維持に努めたのは、羽田空港のスロット価値が高いことから、IPOや会社売却の可能性などを考慮したものとされていましたが、最終的には採算が合わず、中長期的にもワイドボディ機を導入しない計画であることから返還します。

 なお今後のこの返還分のスロットは、カンタス航空が獲得しており、今後東京発着路線の再編を行う予定となっています。Photo : Virgin Australia

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