2025年2月27日、オーストラリア政府は、カタール航空グループによるヴァージンオーストラリア航空の25%の株式を取得することを承認しました。
カタール航空は、昨年10月にヴァージンオーストラリア航空の株式取得の意向を表明しましたが、この取引にはオーストラリアの外国投資審査委員会の承認が必要であったことから、却下される可能性もありましたが、本日オーストラリア政府より承認されました。
この発表に伴いヴァージンオーストラリア航空のJayne Hrdlicka CEOは「弊社は新しい時代を迎えます。カタール航空の投資は、弊社の事業、そしてオーストラリア航空業界全体に対する大きな信頼の表れで、長期的な成功への道筋を示し、大胆な変革計画に弾みをつけてくれます。世界最大の航空会社の1つに支えられていることで、当社はネットワークと業界の専門知識にアクセスできるようになりました。これにより、国内市場に沿った継続的な成長が支えられ、市場の主要セグメントで競争力が向上し、利益率向上の野望に弾みがつきます。」とコメントしています。
今後ヴァージンオーストラリア航空は、カタール航空との提携を強める予定となっており、自社が有する国内主要空港の発着スロットを、カタール航空機をウェットリースして再度長距離路線に進出する計画としており、オーストラリアの市場ではカタール航空が存在感を強めることが予想されています。なお開設される路線は、ドーハ~シドニー・メルボルン・パース・ブリスベン線となる予定です。Photo : Qatar Airways