ターキッシュエアラインズは、今後の事業拡大に向けてボーイングへの大型発注を計画していますが、Bilal EksiCEOは現状のボーイングの状況に不満であることを示唆しました。
同CEOは「ボーイングからは何度も手紙は届くが航空機は届かない」として、同社の航空機納入遅延の現状に対して皮肉を込めてコメントしており、この現状続く場合、エアバス機への発注変更の可能性があることを明らかにしています。
同社は、創立100周年を迎える2033年には保有機材を800機以上とし、就航都市数も400都市まで拡大させる計画ですが、これに伴い大規模発注を予定しています。2023年にはエアバスに対し230機の発注を行いましたが、リスク分散のためにボーイングにも同規模の発注を計画し2023年から協議を続けていますが、現在も契約がまとまっていない状況です。
現在主に納入スケジュールなどについてボーイングと協議中とみられていますが、ここで折り合いがついていないとみられ、順調に進んでも契約は半年先になることが見込まれており、このようなこともあり同CEOはエアバス機の追加発注の可能性についても言及した形です。
ただエアバス機は多くの注文を抱えて納入はかなり先となっていますことから、現状ではボーイング機以外の選択肢は無いとの見方されています。Photo : Turkish Airlines
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